ばんつぶ便り 平成28年

8月19日
『私は今日まで生きてみました』
 遥か昔の青春時代、どこかで聞いたことの有るフレーズ!

1960年代から70年代に青春を闊歩し、生きて来られた方々にはピ~ンと来る歌詞かもしれませんね。

このタイトルはナント!、波瀾ばんばん座の第四回公演上演の演題になるやもしれません (今のところですが…)。

 実は遡ること今から数ヶ月前、われらが演出家吉原さんことヨッシーから突如、それぞれ団員のこれまでの生き様についてインタビューする機会を持ちたい、との申し入れがありました。

インタビューといっても堅苦しいものではなく、当日は簡素な宴会を設けて気分をほぐした雰囲気の中で始まりました。昔を懐かしみながら?、団員一人ずつの口から、まさに波瀾万丈に生きて来た人生物語が語られました。そして、それらの語りがネタとして台本の参考となっていった模様です。

 そしてこの日、出来立てホヤホヤの台本がヨッシーから団員へ配布されました。早速、その場に居合わせた団員達で台本の読み合わせを行いました。初めての台本読み合わせにも係わらず、充てられたその役にはまってしまいそうな俳優さんもチラホラ居たように伺えました… これからの稽古がとても楽しみですネ。

記:テリー
8月3日
 第3回目となるミニお芝居公演がお開きとなりました。貴重なお時間を割いてご来場くださいました皆様、誠に有難うございました。

作品は、井上ひさし作の「ペンフレンド」と東野圭吾作の「鬱積電車」で、それぞれ約45分程度のミニ朗読芝居を上演しました。

今般の公演は、いちかわ市民文化ネットワーク (いちぶんネット) がこの6月より新たに確保したシェアスペース「にわにわで行われましたし。このたび、波瀾ばんばん座が本舞台としての公演を初めてこの場をお借りし、ご披露させて頂きました。

「にわにわ」は、お芝居稽古をはじめダンスや子供向けの各種サークル活動や発表の場として多目的用途で利用できる市民の憩いの場となっています。
✧にわにわでの本公演初披露鏡割めでたしめでたし✧
6月17日 (通販番組収録)
 この日は、稽古が終わってから某有料チャンネルTV局からの依頼で、放送用通販番組の録画撮りがありました。

ある商品を購入したお客さん(使用者)に成り代わって、代弁した映像を収録しました。これは、購入後にインタビューを受けたお客さんがTVに顔を出すのはちょっと...という方々の代役として感想メッセージを読み上げるものです。40代から70代の男女で、6件の代役を勤め上げました。

台詞を覚える必要は無く、代役者はカメラの横に出されたカンペを読み上げるだけの簡単な作業でした。インタビュー収録は定常的にあるようで、また近いうちにお声を掛けますとのことでした。次回は是非、別の方々に挑戦してもらいましょう。

運が良かったら、「スカパー」通販放送でご覧頂けるかもしれませんよ。
6月3日【祝 新稽古場オープン】
 新しい稽古場、その名もシェアスペース「niwa-niwa」での初稽古がありました。ここは、いちかわ市民文化ネットワークのサークル仲間が集まる専用の稽古場です。ついに、自分たちの稽古場を持つことができました。

この日は波瀾ばんばん座が、目出度くこけら落としでこの稽古場を使わせて頂きました。稽古が終わった後は、酒宴の修羅場と化すお祝いパーティが始まりました。夕方からはいちぶん関係の方々も集まりナント、夜11時過ぎまで祝会が続いたのでした。

以下ボタンをクリックして祝賀風景の写真をご覧ください。
写真をクリックすると大きな画像をご覧頂けます。
テリー
3月22日【涙の味】
 平田オリザの「幕が上がる」は原作を読みました。同じ頃、平田オリザほど有名ではないが、演出家の前田司郎が書いた「濡れた太陽」を読みました。日活ロマンポルノチックなタイトルにビックリでしたが、「幕が上がる」と同様の高校演劇部の青春ドラマです。

両作品とも、劇団に入った頃に読みました。演劇を巡る様々な事が、描かれ、演劇素人の私には、参考になることが多かった。それ以上に、私は、この小説を感動して涙ながらに読んだ記憶が鮮やかです。 高校の課外活動の中でも、地味で暗いイメージのある演劇部で、青春を演劇にぶつける若さやエネルギー、そして数々の葛藤、彼らの若さやひたむきさに羨望を感じつつ、手に汗握り、涙が次から次へと出てしまいました。年齢は相当離れているけれど、「ばんばん座」でもこんなふうに団員同志が、人間関係を結びながら成長し合えばいいなーと当時、思ったもんでした。

 私は、幼い頃から泣き虫で今でも泣き虫です。私が泣き虫であることを知っている人は、家族以外は多分いないと思う。泣き虫だが、外で喧嘩して泣いたとか、人間関係の上で泣いたことはほとんどない。私が泣くのは、小説や映画、音楽等のある種の作品、場面に接して泣く。どんな作品でも泣くわけではないし、泣く作品を求めているわけでもない。偶然の出会いに過ぎない。 私の年代では、男は泣いてはいけないことになっているが、そんなの関係ない。ただ、人前では泣いたことはあまりない。そう決めているわけでなく、なぜか涙が出ないだけ。だから私が泣くのは、自宅である。今でも三日に一回くらいは泣いている。泣き過ぎではと思っている。笑うことが人の免疫力を高めるって有名だけど、泣くことも、それ以上に免疫力アップに効果があるようだ。泣くと気持ちがいい。誰にも迷惑にならないし、私にとって、泣くことは精神安定剤のようなものだ。

数々の小説、映像、音楽等で泣いた私の生涯最高の涙の思い出を記して終わりにする。20代前半、その頃、私は多感で、恋多き(片思いばかり)青年でした。 ある日、恋に思い悩んでいた私は、京都の桂か嵐山の田舎道を一人で歩いていた。小さな小川が流れていて、その傍らを歩いていると、突然、何の前触れもなく熱い涙が零れ落ちてきた。小川のせせらぎの音に心が触れたのだ。悲しみの涙ではない。叶わぬ恋の相手へ思いを寄せる自分自身の純な心に感動した涙だ。他人から見ればバカみたいな話だろうが、私にとっては、生涯最高の涙だ。

「波瀾ばんばん座」高須賀 忠雄
3月10日【がめつい奴 お開き】
ココをクリックすると大きな写真をご覧になれます。
 本公演「がめつい奴」がお開きとなってから約10日、漸くひと息つき「さぁ~て、ばんつぶ便りでも投稿してみようかな」という気分になりました。

今回は、過去二回の本公演とは少々後味が異なり、未だお笑いを引きづったままの微妙な満腹感が心地良いです。ある種の虚脱感かなぁ?...いやっ、敢えてこの症状を名付けるならば「お芝居終了症候群」とでもいうか、まっ、そんなところですかね。

 そんな中、以前、友人から冗談半分で勧められていた映画「幕が上がる」DVDを観ました。ちょいと前によくあった、地方から全国大会へ挑戦していく高校生の部活を描いたお話...え~っと例えば書道ガールズのような...色々ありましたよねぇ。「幕が上がる」はその高校生演劇版です。

幕が上がるとは、舞台の緞帳が上がること。お芝居の始まり~始まり~でござんす。私は旗揚げ公演「飢餓海峡」の時と同様、今回の公演も板付き (初めから舞台に居る) シーンから始まったのです。そんなことから「幕が上がる」というタイトルに、妙な好奇心を駆り立てられました。

また、この映画撮影に至るまでのドキュメンタリーDVD もあったので、先にこちらの方をチェック。いややっ!なんと、冒頭に演出家「平田オリザ」が登場しました。それに、何やらとても若い女優らに演劇の指導を行っているではないか。この映画に登場する高校生役は「ももクロ z」の女子達なのだ。何これ?、と思いつつ、助平擬きの好奇心がメラメラ湧いて来ました。

映画の中では、女子高校生らが演劇を学んでいく過程や、本舞台上での有様がリアルに表現されていた。年齢差を超えて、波瀾ばんばん座員の稽古姿と重複し、杯片手に思わず一人で微笑んでしまった。さらに、我らの演出家ヨッシーと「平田オリザ」の指導や表情、お互い微妙に近寄り重なるシーンが、脳裏に残留しちゃってます。

 早速その足で近場の図書館へ赴き、前に幾度か読んだことのある平田オリザ著「演技と演出」という本をもう一度借り、読み返し始めたところです。 いやはや「ももクロ z」恐るべし.....

テリー
1月10日
【第三回 いちミュー文化祭】
 一昨年から始まった "いちミュー文化祭" に今年も出演しました。

今回は、2月の本公演「がめつい奴」の宣伝と予行演習を兼ねての参加でした。ダンスや演劇、コーラスから子供たちだけのミュージカルなど様々なサークル一同が勢揃いし、三世代に渡って賑やかに繰り広げられました。  

当座の"掴み" は、まぁまぁ? といったところだったでしょうか?2月の本公演へ向け、稽古もいよいよ佳境に入って来ましたぁ! 皆様、是非ご期待くださいませ。

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1月6日
【初稽古】
 未だお屠蘇気分が残る松の内のこの日、座員一同、元気に勢揃いしました。

稽古場のお隣りでいつも見守って下さる三社宮へお参りし、全員の健康と本舞台の大成功を祈願して本年の稽古初めと相成りました。

 さて、本公演まで残すところあと約1か月半。台詞の入り具合もさることながら、一同漸く稽古に気合が入って来たぁ~、かな? 写真をクリックすると大きくご覧頂けます。

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