ばんつぶ便り 平成27年

11月10日
その2.
 3年前の入団当初の気持ちを「その1」に書き、今回は、2015年11月の気持ちを書く。日々、気持ちが変化し、書くことが定まらない。いつも気持ちが変化する。高揚する時もあれば、沈む時もある。落ち込んだり、盛り上がったり、その繰り返しである。

 信念や価値観を巡って、凡そ人には二通りのタイプがあると言う。一つは「いいことがあれば、次は悪いことがあるに違いないと思うタイプ」もう一つは「いいことがあれば次もいいことがあると思うタイプ」私は、後者のおめでたいタイプ。私は、根拠なく自己肯定感が強い。だから今まで生きてこられたのかも。

 さて、芝居の世界に入って3年。思ったようには、滑舌も体力も感受性もアップしてはいないが、退化のスピードダウンには間違いなく、成功している。このまま続けていきたいし、出来るだけ長く舞台に立ちたいと決意している。少なくとも今は、苦しさよりも楽しさ、面白さが勝っている。でも、その楽しい気持ちはずっとは続かない。楽しくなったり、苦しくなったりの繰り返しだ。人生も同じだ。

 でも、「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのである」は有名な心理学者の言葉。私は次のように書き換えて大事にしている。「楽しいことがあると笑える。が楽しいことなんて、そんなにはない。楽しいことが無くても笑っていたら、楽しくなる。こっちの方がよっぽど得で楽しい。」

「波瀾ばんばん座」高須賀 忠雄
10月29日
波瀾ばんばん座の劇団員数名と大阪へ行ってきた。

来年2月に第三回本公演「がめつい奴」の舞台となる、大阪 (釜ヶ崎・道頓堀等) へのロケハン旅行でした。芝居の稽古を終え、夕方から大阪へ発った。新幹線の中でどんちゃん騒ぎをし、車内係員から静かにするよう注意を受けた。まっ、いいかぁ。

9時過ぎにホテルチェックインし、直ぐに道頓堀界隈の夜の街へ繰り出した。7人の爺婆が揃って、ナント夜中の2時近くまで飲み歩いたのでした。翌日、通天閣やその周辺を散策した。前回、来たのは独身の頃だ。その頃の街は、汚くてちょいと怖かった。35年以上も経った今は、とても綺麗になって観光客がたくさん訪れていた。でも、いわゆる「あいりん」地区と呼ばれる地域は未だ、異臭と異様な雰囲気が漂っていた。

「がめつい奴」のお話の中でテリーは、戦争前、道頓堀の「中座」でちょいと鳴らした女形役者くずれの、実川浪之丞の役を演じます。写真はその中座前で撮ったもの。昨夜からの飲み疲れで、若干、アルコール漬けで眼が泳いでるぅ。

それもその筈、浪之丞はヒロポン中毒になりかかっているのです。さぁ~て、舞台となるドヤ街や道頓堀界隈を見て雰囲気は掴んだものの、一体どんな舞台になりますやら、乞うご期待!といったところです。


テリー高橋
10月24日
その1.
以下は、2012年夏、劇団に入って4か月頃に書いた文です。 「強い動機もなく、「波瀾ばんばん座」に入って、4か月、振り返ってみた。

一つは、とんでもない世界に跳びこんだという実感。もう一つは、恐ろしい世界だが、面白そうだという実感。二つの思いが同時にある。例えて言うと、私は、小さな丘か山に軽い気持ちで登ろうとしていたのだが、どうやら私が登ろうとする山は、富士山級の高い山であることに気づき、ビックリしつつも、マー登ってみようや、面白そうじゃんみたいな感じかしら。

自分とは異なる人物に成り切ってみる楽しさを味わいたくて、入団したものの、役を演ずる以前に自分の欠落している部分、逆に言うと自分の欲しい部分が明確になった気がする。

1.滑舌をもっとよくしたい。 加齢により、段々滑舌が悪くなっている。何としても止めて願わくはアップさせたい。人前で話すことを業としているので、これは必須の課題。

2.声を一定時間、安定したボリュウームで出せるようになりたい。 人前で話すと言っても精々、20~30人程度なので、さほど声の出なさは意識していなかったが、稽古をやって声の出なさにショックを受けた。

3.体力をもっと強化したい。 加齢により、スタミナが不足し、動作がのろくなったりするが、スピード、メリハリ、キレ、テンポの良さ、歯切れの良さetc。
無いものねだりだが何としても身に着けたい。

4.感情の発露。そして美しい物(自然や人間の心等美しい物全て)に素直に感動し、表現する能力。
まとめて言うと、体力強化に尽きるかな。健全な精神は健全な肉体に宿る。

あれから3年経った今の心境は、また後につぶやきます。

波瀾ばんばん座  高須賀 忠雄
9月6日
日芸の学生さんたちと残暑の数日汗を流した撮影現場の写真です。

いつも憎まれ口をたたいて、からかっていた少年の心にいつのまにか寄り添ってしまっていたタバコ屋のお婆さんの役でした。

この後12月まで学生さんたちの必死の作品作りは続行します。陰ながら応援しています。

さて、ギャラはどれほどかわかりませんが、名倉先生に預かってもらうことにしました。新しい練習室とばんばん座のためのオリジナル脚本の実現に向けての小さな、小さな一歩にしてもらいたくて。賛同してくださる方が多ければそのお宝と情熱で夢は叶うと期待しています。

タバコ屋の丸さん
9月4日
8か月ぶりに、波瀾ばんばん座へ再入団させて頂きましたテリーです。お金は無いけど、暇は有る。このたび、性懲りもなくまた、お芝居にチャレンジしますので皆様どうぞよろしくお願いします。

---> ここから大阪弁
いきなりですけど今回のお芝居、「がめつい奴」にちなんで皆さん、大阪弁を勉強せなあきまへんなぁ。わては生まれも育ちも千葉ですさかいなぁ、こらぁえらいこっちゃでぇ~、いやほんま。

今日、久々の稽古に行きよったら、前よりぎょうさん団員が増えとるやないけぇ。そのうえこの日は、あれよあれよいう間に、台本の読み合わせが始もうてしもたやないか。びっくりしたでぇ。どないわけか、配役まで決まっとった。こりゃかなわんわぁ~。ほんま、どないしたらえぇんやろぅなぁ~.....オシッコちびりそうになってしまいましてん。
(・_・;)

テリーは、元俳優で自称名女形の「実川浪之丞」という役者の役になってました。えへへ、なんやこれ、よう考えたらおもろい役やないけぇ思たりしてますぅ。昨年の舞台で割烹旅館の女中役 (写真) をやろうしてもらいましたんやけど、お客はんは儂が演じてるって思わなかったさかいなぁ。ありゃほんま、面ろかったでぇ。

ひょっとしたら今回また、かつら被ってお化粧して、女形姿で出られるんかいなぁ思とったら、えへへ、ごっつう嬉しゅうなってきましてん、いや嘘やない、ほんまでっせぇ。

次回の稽古まで大阪弁、きばって勉強しときますぅ。
ほな、さいなら。
8月6日
ばんつぶ便り Vol.4 が発刊されました。 こちら を クリック してご覧ください。 次回公演情報も掲載されています。
次回 本公演が決定しまました!
演目 :がめつい奴 作:菊田一夫 演出:吉原 廣
あらすじ:日本中が貧しかった昭和34年、大阪西釜ヶ崎にある簡易宿泊所「釜ヶ崎荘」。その界隈は、流れ者やその日暮らしの人々が集る無法地帯である。今日も日雇いの肉体労働とともに、衝突自動車の解体、当たり屋、人騙し、美人局などで稼ぐ住人たち。 物語は、この宿の女主人のがめついお鹿婆さんが密かに貯めた三千万円と、二千坪の土地を巡って大騒動へと発展する・・・
公演日:平成28年2月26日 (金)・27日 (土)
場 所: 市川市文化会館 小ホール
(交通:JR 総武線 本八幡駅 / 都営新宿線 本八幡駅)
4月1日
『撮影 快調!「ばんばん座から映像世界へ」。

何の事だと思います?

実は「八五郎さん」、映画に出るんです。おじいさん役です。

髪にパウダー、胡麻塩ひげに白い眉。青年役に挑戦するのがモットーのシニア劇団員としては、「ちょっと勝手の違う」役柄でありますが、「ままよ!」と飛び込んだのです。

なにより映像での演技は初めての事でしたが、老人力を発揮して図々しく立ち回って来ました。制作を担うのは若い人達です。彼らの内に込めた情熱と妥協しない根気に感化されてtake、takeを繰り返しながら、何とかオーケーをいただきました。(再生モニターを見る勇気はありませんでしたが)

 映画の題名は「オとセとロ」。監督は住本さん。美しい女流監督自ら足を運んでの出演要請に、「八五郎さん」ぬけてる場合ではありません。なんといっても、ばんばん座を代表して参加したのですから

 作品の制作の進行状況など、後報するつもりです。
4月1日     M.T 記 』
3月28日
ばんつぶ便り第3号を発刊しました。

クリックするとばんつぶ便り (pdf) が大きくご覧になれます。
第2回 ミニ公演ご案内

朗読・芝居「真実は・・・の中」


クリックすると大きなチラシ (pdf) をご覧になれます。
波瀾ばんばん座は、本公演の他にもミニ公演を年に1~2回行っています 。

現在、劇団員がお稽古に取り組んでいるのは、「藪の中」(芥川龍之介)「むじな」(小泉八 雲)「晴れた空の下で」(江國香織)。

この3作品を、芝居仕立てと朗読でお届けするミニ公演です。


3つの作品を同時公演致します。公演会場は、市川市中央図書館2階の「ベルホー ル」。座席数が46席しかありませんので完全予約制と致します。観覧ご希望の方は、お手数 ですが必ずご予約下さいますようお願い致します。役者はWキャストとなっておりますので出演しない回もございます。

役者の出演日・時間等もお答えしますのでお問い合わせください。文学作品をゆっくりとお楽 しみください。公演終了後は、そのまま会場に残って頂いたお客様と役者との「アフタートーク」 を予定しています。ミニ公演ならではの企画です。

ナグ
「第2回 いちミュー文化祭」に出演しました
 今年1月、正月明けから舞台に立ちました。

市川市近隣で活動するダンスや、演劇のパ フォーマンス17団体が熱いステージを繰り広げました。波瀾ばんばん座も新ネタで挑みました 。「笑う門には、ばんばん座!」と題して、江戸の小話3編に歌と踊りを盛り込んで、まるで和製ミュージカル♪ 11月に公演を終えたばかりだというのに、我が劇団員はスゴイ!

 ほっぺを赤くして与太郎を演じたかと思えば、着ぐるみに入り子どもたちに大ウケ。 出前公 演も出来る、30分の作品が大好評でした。

ご希望がございましたら、出張公演致します。自治会の集まり、お祭りなどなど。小さなスペー スでも大きな舞台でもご相談に応じます。楽しい時間をお約束いたします。お気軽にお問い合わせください♪

リンク:市川市民文化ネットワーク関連サイト

ナグ
ご報告
皆さまへのご報告が遅くなってしまいましたが、昨年11月13、14日に公演致しました水木 洋子作「甘柿しぶ柿つるし柿」は、たくさんのお客様のご声援を頂き無事に幕を下ろすことが 出来ました。ありがとうございました。

 今回の「甘柿しぶ柿つるし柿」は、旗揚げ公演「飢餓海峡」のシリアスな芝居とは趣が変わ り、コミカルな会話がポンポンと弾み、日常を切り取ったようなシーンの中にドラマを見せるという 、演じるものとしてはとても難しい作品に挑戦しました。

 そして女性陣がドラマを引っ張る役どころでしたから出番も多く、なかなか台詞が覚えられずに苦労しておりました。

 ところがお客様の前に立ち、輝くライトを浴びると「女は度胸」と言わんばかりにイキイキとした表情で、堂々と役になりきり演じきってしまう。お稽古中に悔し涙を流したり、思い通りに芝居ができず、駅までの道を泣きながら帰ったり・・・。それを男性の役者陣が優しく、キリリと支え個性豊かに演じきりました。

 高いハードルに挑戦し乗り越えた達成感が、公演終了後の劇団員ひとりひとりの表情の若々しさに溢れていたのが印象的でした。

 舞台のラストには劇団員テリー高橋さんが作詞作曲した「波瀾ばんばん座のテーマ」曲が流れる中、全員で歌い踊り緞帳がおりました。

 現在、波瀾ばんばん座の劇団員は17名。旗揚げ公演の時からいるメンバーは半数です。 新しい劇団員の中には「1回だけ公演に挑戦してみたい」と参加している方もおります。「数年後に戻ってきます。ばんばん座を無くさないで下さいね」と休団している方も。「これからは先生のダンス、体操教室の方へ参加します」・・・どうぞどうぞ!シニア劇団波瀾ばんばん座に心動いて一度でもお稽古に参加下さった方、これからやってみたいと思っている方。大切なご縁です。余程のことがない限り(余程とは・・?)どうぞどうぞ!劇団員がたった一人になったとしても、劇団は続けていきます。挑戦したくなったらいつでもお声をおかけくださいませ。

ナグ